マコマコ通信2021年10月号

秋は「運動会」、「うつ病」治療に運動が

天高く馬肥ゆる秋、運動会の花盛り

「天高く馬肥ゆる秋」の季節ですね。

ネット検索によれば「秋は空気も澄んでいて、空も高く感じられ、馬も肥えるような収穫の季節でもある」と。

また、イラストにあるように、秋は運動会シーズン。
校庭で繰り広げられる子どものドラマです。
”わが子の活躍“の思いでにと、ビデオ撮影に熱中された方も多いのではないでしょうか?

マコマコ、”二大音痴“で悩む

2つの音痴があります。
音楽と運動音痴、それもひどいのです。

それゆえ小学校時代は暗黒の時期。

特に体躯と音楽の授業はツラかった。
例えば二重奏で歌唱すれば周りが笑うので、口パクで誤魔化していました。

運動会の「かけっこ」はブ-ビーの常連。
また鉄棒は逆上がりができず、跳び箱も3段以上はダメ。
先生の指示もあって、同級生がサポートしてくれましたが、ダメでした。

今、思えば、「心の傷」にならなかったのが不思議なくらい。

僕の、打たれ強さは、この時に培われたかもしれません。

運動療法が「うつ病」に有効

話はガラリと変わりますが、運動こそ「うつ病治療」に効果があるのです。

ベストセラーになった洋書の「脳を鍛えるには運動しかない!― 最新科学でわかった脳細胞の増やし方」の著者であるジョン J. レイティ( ハーバード大学准教授、精神科医)は、「うつ病」に運動療法が有効であるとことを多くの研究から紹介しています。

運動と抗うつ剤を比較した1999年のデューク大学における研究が最初だった。
ジェームズ・ブルメンタールと同僚は、運動と抗うつ剤の効果を16週間にわたって比較。
156人の患者さんを、抗うつ剤投与グループ(G)、運動G、両方を試すGの3群に分けた。
運動Gは有酸素運動能の70パーセントから85パーセントの強度の運動でウォーキングかジョギングをした。

3Gとも症状が大幅に緩和し、それぞれ約半分は症状が完全に消えたと報告。
運動療法は薬物療法と同じくらい効果があると結論しています。

精神科医にとってショッキング!!

「うつ病」の治療には薬物療法が第一選択と考えている、多くの精神科医にとってショッキングな内容でした。

しかも運動療法は薬物と比較して費用が掛からず、副作用も少ないというメリットも大きいからです。

現在、イギリスでは、医者は「うつ病」の治療の第一歩として、患者にはまず運動を勧めている。
多くの国々では薬物療法と組み合わせて行うが多いようです。
日本では薬物療法に併用して運動療法も行っている医師がいます。

試行錯誤が、臨床精神医学

メンタル疾患の多くは原因不明ですから、様々な試みがなされていくでしょう。

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