まず、SF的ですが、太郎さんと花子さんの会話を聞いてね。
図1,2を見てください。
図2の「多様化社会」に生きるの花子さんと、図1の「村社会」で生活する太郎さんのおしゃべりから始まりますよ‥‥‥。
花子さん
私、競争社会には疲れています。
負けないようにと意識してね。
農村はのんびりしていいよね・・・・・。
太郎さん
50歳以上の人で何もかも決めますから、若者の出番がないですヨ。
人の目を気にする気持ちは強いです。
私の社会では「常識・普通」は昔から決まってますよ。
言われなくてもわからないといけない。
花子さん
「常識」は私の社会ではどんどん変化してますね。
「勝ち組・負け組」の分類がきついヨ・・・
太郎さん
それはないから楽ですね・・・。
のんびりしているから、あまりストレスはないです。
シカシ「常識の圧力」は大きいから、辛い面も。
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図3.社会の変化
いままで「常識・普通・当たり前」が通じない現場を4事例示してきました。
今回から原因に迫る「解明編」ですよ。
原因としてまず考えられるのは社会の大きな変化、「社会変動」と呼びます。
それを図3に示しました。
日本の社会の変化を表していますよ。
かつての日本は農林漁業の「村・ムラ社会」でした。
移動することがなく、変化が少ない、ある意味「のんびりした、競争の少ない、仲間社会」とも言えます。
水田耕作を中心にした農林業、魚を中心にした漁業の世界です。
物事を決めるのは村の長老(老人)です。
なぜかと言えば高齢で経験が豊富だからです。
変化がない社会の特徴は「先例(常識・普通が基本)重視」。
前の決め事が優先されますよ。
我々が住んでいる「多様化社会」とは違いますね。
2人の会話から、「常識・普通」が絶対の村社会と、変化していく「現代社会」の違いが読み取れます。
次回、詳しく説明しますよ。