マコマコ通信2021年12月号

除夜の鐘の音と深層心理

早いもの、もう年末ですね。
師走ですよ。
大晦日には除夜の鐘が心に響き渡わたります。
心を清めるように‥‥

除夜の鐘(Wikipediaより引用)によれば

日本仏教にて年末年始に行われる年中行事の一つ。
12月31日の除夜(大晦日の夜)の深夜0時を挟む時間帯に、寺院の梵鐘を撞(つ)くことである。
除夜の鐘は多くの寺で108回撞かれる。
中国からこの習慣は伝わり、鎌倉時代までは禅寺で毎日鳴らされており、やがて大晦日から元旦に欠かせない行事になったという。日本以外に、韓国でも行われており、ソウルにある普信閣をはじめとする、各地で行われています。

Wikipediaより引用

36もあるんだ! 煩悩は‥‥

眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類、この18類それぞれに浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、人間の煩悩の数を表す。
月の数の12、二十四節気の数の24、七十二候の数の72を足した数が108となり、1年間を表す。

煩悩と深層心理

108,いや36の煩悩。
人はこんなにも多くの欲望があるのかと…実感します。
精神科医の目から見れば煩悩は、深層心理(無意識の世界)に存在し、強い刺激があれば、ムクムクと意識に挙がってくる。
深層にありますから、日常生活では意識しないでしょう。
インパクトがあれば、ムクムクと出て来る。
それさえなければわからないなら、刺激を避ける人も出て来るでしょう。
でも変化がないと日々の生活は単調で味気ない。
難しいですね。

“魔が差す“を精神分析すれば

よく「魔が差す」と言いますが、スキャンダルになりますね。
疲れている、ストレスが過剰な時に起こりやすい。
なぜならば、このような状況ではコントロールする自我の働きが弱っているから。
深層心理にあった欲望が出現し、行動に結びつくからだ!

人生は煩悩との付き合い方にある!!

煩悩をどれだけコントロールできるか。
それは自我の働きに掛かっています。
抑えすぎると楽しみがない。
変化がない味気ない日々。
しかし抑制が効かないと、欲望の沼にハマって、人生から滑り落ちるかもしれない。
思うのに人生は煩悩・欲との付き合い方にあるかもしれませんね。