事例1の木村さんは会社にある「健康相談室」を訪れた。
カウンセリングで解明できたのは、以下の内容である。
なぜ、彼は上司と上手くいかないだろうか?以下の2点に集約される。
1.理解のキ-ワ-ドは「無意識(深層心理とも言う)」である。
「精神分析」を創始したフロイドは「人間の行動は自分で意識できる理性のみで処理されているのではない。
日常で意識されない『「無意識=心理の深層部分にあるエネルギーを社会適応できるようにする自我防衛機制が重要である」とした。
2.カウンセリングをうけた太郎さんは「心の仕組み」、すなわち意識していなかった「上司が父親に見えてくる。父親への葛藤や不満が、上司への不快な感情に置き換えられる」点への気づきができていく。
最後に彼は「先生、ホッとしました。父親との関係が問題だったのですね」と内省した。
それからは総務課長に反発しそうになった時に「『置換』だ。これは僕の心の問題だ」と言い聞かせ、上司をかなり客観的に見るようになり、反発も減り、仕事への集中力が増加した。
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