残るのは“想い出”と “人脈”…④

落ちこみ気味の大木さんは、妻に相談

大木さんは「仕事がうまくいかず、そればかりか、やることなすこと全てが行きづまっている。どうすれば良いのだろうか」と悩んでいます。
彼は思い切って妻に相談しました。
「美津子、仕事が上手くいかないのだろうか。係長として、今までは順調。自信があったのに‥‥」とつぶやきます。

聴き続けた彼女は、一冊のアルバムを持ってきました。
彼が生き生きしていた時の写真です。

夫がバラバラにしていたものを彼女が整理したものです。

はじめは、なんで写真だと思っていた彼です。
一枚一枚見ていくうちに、当時の想い出がよみがえってきました。
活躍し仲間も多い自分が少しずつよみがえらせることができました。

見終わって彼は妻に「ありがとう」と言い、自分の部屋に行きました。
何回も何回も見続けました。
涙があふれてきました…。
アルバムが涙でグッショリとなって・・・。

写真から力を

彼は通勤時、写真から想起された「本当の自分」がよみがえってきました。
「そうだ、俺には仲間も多く、活躍していたのだ」と‥。
休日、何気なく仲間に電話をしますと話が弾み、勢いで居酒屋に行きました。
思い出花話に花が咲き楽しい気分に。活気がよみがえってきました。
楽しいひと時ですね・・・。

それからの彼は仕事などにも自信がよみがえり、生活しています。

これが、本当の「想い出」ではないでしょうか。
懐かしい写真から仲間が浮かび(景色でなく、ですよ!)、写真の表情や動きから「失っていた自分」を想い出したのです。

そこから活力がわき仲間に電話をし…自分を取りもどしたのです。
このケースには「想い出」と「人脈」の2つが効いていますよ!!