スターのココロ⑰ 小川宏ショーの小川アナウンサー

出会いは、朝日新聞主催の「自殺予防」啓発のためのパネル・ディスカッションの時でした。
出演者は、あの高名な小川 宏アナウンサー。
ほかに自殺予防の権威である高橋祥友博士、私、A精神科病院長の4名でした。
小川アナウンサー以外は、その道のプロ。
彼は「うつ病、自殺未遂」患者さんの代表として参加です。

打ち合わせの段階から、小川さんは、周りを明るくするオーラ―が出ていました。
笑顔でザックバランな方。
明るく親しみやすい笑顔でした。
まさに小川宏ショーを全国ネット番組を、18年間看板として担った方です。

隣同士でしたから、二言、三言、会話をしました(アナウンサーの話題かな?)。
わかりやすく、興味ある内容でした。

パネル報告で印象強く残っているのは自殺未遂のお話でした。

―夜明け前に、死にたい衝動が強くなり、遺書を書き、自宅を飛び出し、電車に飛び込もうと考え、自宅付近の私鉄の線路伝いに歩く。
踏切に来て、何度も死のうとするが飛び込めず、見送った。
飛び込めなかった…

心配した家族に発見され、ある大学病院に受診し、すぐに入院となりました。
彼は、その時の気持ちを、
「絶望というより、病名がわかって、かえってほっとしたんです。医師に『治る病気です』と言われ、安心しました」と語ってくれました。

語りが、リアルで迫真のパワーで迫ってきました。
未遂者の心境が一瞬にして把握できましたよ。

語り口は天下一品です。
また、ユーモアもあり、
江戸、東京は坂道が多いですね。赤坂、四谷、道玄坂など。
坂道は下り坂を降りるのは難しいですね。
しばらく間合いがあり、
「まさか」もあります。
で、大爆笑でした。

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