日本・節分、海外・バレンタイデー

2月といえば、日本では節分、海外ではバレンタインデーが思い浮かびます。
イラストは、それを幻想的イメージを加味して描かれています。
この時期になると、子どもの頃の思い出や、若い頃の恋愛に対する憧れが蘇ってきます。
節分といえば「鬼は外、福は内」という掛け声とともに行う豆まきが代表的です。
この風習は、中国から伝わった「追儺(ついな)」や「鬼遣(おにやらい)」と呼ばれる宮中行事が起源とされています。
邪気を払い、福を呼び込むという意味を持つこの行事は、平安時代から行われてきたとされ、現代でも家庭や神社で広く実施されています。
エネルギーと食欲
子どもの頃、毎年節分になると家中を駆け回りながら豆をまいていました。
とにかく張り切っていたので、部屋中が豆だらけになってしまうこともしばしば。
今思えば、あの頃はエネルギーが有り余っていて、何かと夢中になれることを探していたのかもしれません。
年齢の数だけ豆を食べるという習わしもありましたが、幼い私は年の数では物足りず、「もっと食べたい!」と駄々をこねていました。
結局、30個ほど食べて満足していた記憶があります。
接吻の日だ…
そんな節分の頃、もう一つ私の中で印象深いのが「友達同士で冗談交じりに「今日は接吻(節分と接吻は語呂が似ている)の日だ!」とはやし立てていました。
恋愛に対する憧れが強く、「キスができたら最高だ!」と密かに夢見ていました。
誰かに告白されたらどうしよう、どんな気持ちになるのだろうと、妄想ばかりが膨らんでいた。
そんな淡い期待とドキドキを抱えて過ごした2月の記憶は、今でも懐かしく思い出されます。
バレンタイン⇒交際⇒節分でなくキス!
もう一つの大きなイベントが、海外のバレンタインデーです。
日本では女性から男性へチョコレートを贈る習慣がありますが、海外では男性が女性にプレゼントを贈ったり、恋人同士で特別な時間を過ごしたりする日として知られています。
思春期の頃は、「バレンタインデーにチョコをもらう=恋愛が始まる」といった淡い期待を抱いていたものです。
そして、恋愛といえば自然とキスへと発展するのでは……と、節分の「接吻ディ」と勝手に関連付けて考えていたことを思い出します。
子供と思春期が交差
こうして振り返ると、2月というのは「豆まきで無邪気に遊んだ子ども時代」と、「恋愛に憧れ、ドキドキしていた思春期」とが交差する季節のように感じます。
鬼を払って福を呼び込む節分と、愛を伝えるバレンタインデー。
どちらも2月ならではの大切な行事として、今でも心に刻まれています。
今となっては、節分で豆をまくことも少なくなり、バレンタインデーに特別な期待を寄せることもなくなりましたが、この季節になると、当時の思い出が蘇り、少し懐かしい気持ちになります。
あの頃の自分に会えるなら、「そのドキドキやワクワクを大切にしなさい」と伝えてあげたいですね。
ハラハラドキドキが蘇る思い出を大事に‥‥
これからも作れますよ!!
文 夏目誠

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