マコマコ通信 No.62

香り立つ“新茶”シーズンだ!

茶摘みのイラストです。
茶畑のやわらかな新芽が風に揺れる――そんな情景を思い浮かべるだけで、ほうじ茶の焙煎香や抹茶の深い旨味が鼻先をくすぐります。静岡の茶文化を語るうえで忘れられないのが、昭和生まれの新民謡 『ちゃっきり節』 ですね。
マコマコは東映のチャンバラ映画の大フアンでした。
任侠東海道、中山道、清水次郎長などが主役。
スターは市川右太衛門、片岡千恵蔵、中村錦之助など。
映画で必ず『ちゃっきり節』のシーンが出ます。
20回以上聞いたことになるか…

1.静岡人のソウルソング『ちゃっきり節』

唄はちゃっきりぶし 男は次郎長――
 茶山、茶どころ、茶は縁どころ
 ちやっきり ちやっきり ちやっきりよ、
 きやァるが啼くから雨づらよ。

『ちゃっきり節』

北原白秋の詞と町田嘉章の曲が織りなすこの一曲は、静岡中部の地名や方言をちりばめた全30節。
茶山の景色や人びとの息づかいを小気味よいリズムで運び、聴く者の心に“茶処”の情景を刻み込みます。
毎春開催される「ちゃっきり節日本一全国大会」では、老若男女の歌い手が競演し、まちに活気を呼び込むほど。

2.「めちゃくちゃ」と“お茶”の不思議な縁
医学生時代、辞書を引いた私は仰天しました。
滅茶苦茶(めちゃくちゃ)――「滅茶」は“茶を滅するほどうやむや”から派生し、 「苦茶」は当て字。
お茶に由来すると知った瞬間、言葉の奥行きを感じたものです。
身近な飲み物が、いつのまにか“度を越す”の代名詞になっていたとは——日本語の面白さは尽きません。

3.三杯で心をつかんだ――石田三成「三献茶」
茶でもう一つ思い出すのが、石田三成と豊臣秀吉を結びつけた逸話「三献茶」。
確か、小学校の時、話好きな岡田先生が授業中に語ってくれたのです。
良い先生でした!
医者になってから1回会いに行きました。
面影は変わらず、話が盛り上がりましたね。

  1. 一杯目:渇いた喉を潤すために「大ぶりの茶碗×ぬるめ」でごくごく。
  2. 二杯目:身体が温まり始めた頃合いに「やや小ぶり×少し熱い」。
  3. 三杯目:最後は「小ぶり×熱く点てた一服」で香りを際立たせる。

相手の状態を瞬時に読み取り、茶の温度・量・器で心を射抜く――まさにホスピタリティの原点。
秀吉が少年三成を家臣に取り立てたのも頷けます。
https://history-land.com/mitsunari-tea/

お茶は安定剤?
皆さん、仕事などで緊張したり不安になったりしたことはありませんか?
胸がドキドキし、冷や汗が流れ、からだが固まった。
どうすれば落ちつくかと‥‥。
僕もお茶を飲みます。
ゆっくりとね。
少しずつ力が抜けていきます。
落ち着きをとりもどしましたよ!

お茶はココロの安定剤。
緊張や不安な時、お茶を一服すれば、あら不思議??
気持ちが落ちつきますね…

文 夏目誠

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