「いまどきの若者」って、よく言います。
精神科産業医をしている経験っから把握できたのが、「いない・ない現象」です。
「ロールモデル」が職場にいない
彼らは入社し職場の先輩や上司に日々接し、見ています。
“お疲れモード”でイキイキ過ごしていない人ばかりです。
5年、10年後には、「あの先輩の様になりたい」、「結婚したら、大谷先輩のように夫婦で役割分担をして働きたい」などの「ロールモデル」になれるような人が見つからないのです。
しだいに意欲が低下していきます。
自然になっていく
なぜモデルが必要なのか?ムリなく、そういう人になっていけるから。
それはフロイト博士が提唱した無意識の世界にある「自我防衛機制」が働くからです。
「取り入れ」とか、「同一化」と呼ばれています。
先輩や課長のような人になりたい憧れで「同一化」、言動をまねていくのは「取り入れ」作用です。
もう1つの現象は「ないない」です。
非正規社員が増えていますね。
彼らの悩みは「将来はない」に代表されます。
現実、失われた30年と言われるように、実質賃金は下がったままだから。
若さゆえなのでしょうか?若者は、あきらめているのでしょうか?意外と元気です。
それが救いですね。