マコマコ通信 No.24

新たな世界へ

卒業、小学校、中学校など学校、大学など。
「仰げば尊し」、「蛍の光」、「贈る言葉」の合唱が聞こえてきますね。

「身を立て 名をあげ やよ励めよ、今こそ 別れめ いざさらば」。

何気なく歌っていましたが、スゴイ歌詞です。
立身出世するように励ましているんだ・・・。
この曲が歌われなくなった理由が、やっとわかりました。
名曲は数多くあります。

ガーンと一発、尾崎豊の「卒業」

尾崎豊の大ヒット曲といえば「卒業」。
当時私42歳、精神科医としてやっと「オレも一人前」と思った時、聴いた瞬間、ガーンと一発叩きのめされた。
「夜の校舎、窓ガラス、壊して歩いた…!!」、スゴイ歌詞だ。

思春期には親から独立したい心情が芽生えます。
反抗期です。
親から社会、教師、世間へと広がるのです。
その関係に潜む問題が「従属」、「闘い」、「自由」、「卒業」の言葉でしょう。
苦闘している、あがいてる姿だ。

反抗期の叫び、チエッカーズも

チエッカーズは「ギザギザハートの子守歌」で、「ナイフみたいにとがっては」と叫んでいる。
口ずさんだ当時、“とがった”心性が理解できていなかった。

76歳になったいま、有明コロシアムでティシャツ、ジーパン姿で、ピアノの鍵盤に怒りをたたきつけて弾き、熱唱する映像をユーチューブで見聞。
数万人の若者、女学生の声援、叫びの中だ。

何を卒業?…の終焉??

尾崎自身が「登校拒否症」を体験。

「大人、先生、支配、闘かい」に表現されている。
荒れる校内と傍観する教師や親達へのいらだちがあった。
「あと、何回卒業すれば、本当の自分になれるだろうか・・・・・」と渾身の力を込めて歌わざるを得ない。

モラトリアム(大人になるように与えられた猶予期間)からの脱皮を考えながら、「ずるい大人」にはなりたくない想いもこめている。最後に「本当の大人」とは、我々に問いかけている。

「ギザギザハートの子守歌」にも「卒業式だと言うけれどなにを卒業するのだろう」とある。
反抗期から「形だけの卒業」はしたくないのメッセージ。

卒業って、難しい課題だ。
今回、マコマコは考えすぎかな…

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