マコマコ通信 No.38

母の日(ははのひ)は、日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日。
アメリカではアン・ジャービスへの教会での追悼にさかのぼり、毎年5月の第2日曜日に祝い、日本もそれに倣っているが、その起源は世界中で様々であり日付も異なる。
例えばスペインでは毎年5月第1日曜日、北欧スウェーデンでは毎年5月の最後の日曜日に当たるそうです

「母の日」Wikipediaより引用

「母」に関する心身の知見は

母親に関してメンタル領域では、2つの知見があります。
オキシトシンと言うホルモンに由来する生物学と「母性」の心理学的知見です。
心身両面からの大切な知識、知恵なので、以下に紹介をします。
オキシトシンに関しては有田秀穂博士の著書 (今日からはじめる「ストレスフリー」な脳の習慣、青春出版社)から、母性に関しては河合隼雄博士(ウイキペディア)から引用し、一部に私の説明などを加えました。

出産と母乳はオキシトシン

出産と母乳は母親にとっての大きな役割でしょう。
お母さんが子どもを産むときに、脳の視床下部にあるオキシトシン合成細胞からオキシトシンが分泌されます。
それが血液とともに体内をめぐり、子宮を収縮させて分娩を促すのです。
また、子育ての最中には、赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うと、その触刺激が神経を介してお母さんの脳に伝達され、出産のときと同様に視床下部のオキシトシン合成細胞を活性化し、オキシトシンが分泌され、その働きで母乳が出るというしくみです

スキンシップで分泌、男性にも

2000年頃、母親だけでなく、未婚の女性も男性、高齢者、子ども、年齢・性別に関係なく哺乳類の動物ならオキシトシンが分泌されることがわかってきたのです。
では、そのオキシトシンがどのような刺激によって分泌されるかというと、それは心地よく触ること、スキンシップなのです。
年齢や性別に関係なくオキシトシン合成細胞が刺激されることがわかりました。
お母さんが乳首を吸われたときの触刺激もまた、スキンシップの1つであることはいうまでもありません。
私たちがいろいろな方法で実験をしてきた結果、家族やパートナーのスキンシップ、さらにいえばペットとの触れ合いは、オキシトシンを分泌させる行動と判明。
ペットを飼うと癒されるのはオキシトシン効果ですね。

すべてをつつみ込む傾向は母性

母親 – Wikipediaの「心理学上の母親」(編集)の中で、心理学者の河合隼雄博士は子育てにおける伝統的な父母の役割の違いを、それぞれを父性的、母性的と呼び、父性は善と悪を区別して指導する傾向、母性は善悪の分け隔てなくすべてを包み込む傾向のことと説明しています。
なお、これは、父親が父性のみを、母親が母性のみを有しているというものではなく、たとえば母親が激しく子を叱るときに父親が子を擁護する側に回るというような場合がよくあるが、この時、一時的に父親が母性的な役割を果たしているとみなすことができるとしています。

難しい面もありもありますが、学びに役立てていただければ幸いです。

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