マコマコ通信 No.54

お彼岸で思いだすことは?

暑さ寒さも彼岸まで

「暑さ寒さも彼岸まで」、実感がこもった言葉です。

「暑さ寒さも彼岸まで」
残寒・残暑は彼岸のころまで続き、彼岸をすぎるとやわらぐという。
夏の暑さは秋の彼岸までには落ち着きを見せ、冬の寒さも春の彼岸になれば和らぐ、といった意味で使われます。

彼岸 – Wikipediaより引用

でも、今年の猛暑、お彼岸になればやわらぐのでしょうか?

死んだらどうなる?

彼岸花、お彼岸のイラストを描いていただくときに、真っ先に浮かびました。
色鮮やかな紅色の彼岸花(曼殊沙華)が一面に咲き誇る時、マコマコが墓参りに行くところでしょうか。
お彼岸は先祖に感謝をする日であり、極楽浄土に最も近い日とか。
極楽浄土・・・・?
死んだらどうなるのだろうか?
人なら、一度は考えたことがあるでしょう。
小さい時、絵本を見ながら「地獄があるんだ」と、知ったのです。

お寺経営の幼稚園

幼稚園に2年間通いましたが、お寺が運営していました。
本堂の横に建てられた建物で遊び学びました。
週に1回くらい、本堂に行くことがあった。
何気なく見ていると、天井一面に昇り龍が墨で描かれ、大迫力でした。
そのあたりに地獄、極楽の絵や文章があった記憶が‥‥
初めて天国、地獄を知りました。
閻魔様も知りました。
「血の池」の絵図、何もわからないまま、ただただショックでした。

温泉と地獄

関心があったのは小学校2‐3年まで、後は忘れていました。
社会人になって旅行するようになった頃、蘇ったのです。温泉を見たからです。
「有名な別府温泉、地獄めぐり、7カ所まわり」に代表されます。

自然に噴き出す源泉を間近に見ることができ、湯けむりがたちのぼる青や赤に染まった池は、名前のとおりまさに地獄を彷彿とさせるような、なんとも不思議な光景。
海地獄と鬼石坊主地獄へ。
そのあと、かまど地獄→鬼山地獄→白池地獄の順、とあります。
すごい名前、鬼石坊主、鬼山など。
おどおどろしい。
今も記憶に残っています。
色が鮮烈で、特に赤が血を連想させますね。
北海道の登別、箱根などの温泉、見るたびに浮かんできます。
地獄が怖い、ツライ世界にずっと居なければならない、救われないままだ。
その恐怖が、「悪いことをすれば地獄に落ちる」の言葉の威力で、怠惰、安易に流れ、時には衝動的な行為をしたくなるのを、抑制しているかもしれません

地獄に行きたくない恐怖が、まっとうに生きるための自己コントロール力に寄与しているから、地獄・天国の世界は、有った方が良いかも??

文 夏目誠

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