マコマコ通信 No.68

“紅葉狩り”は東福寺

秋の京都といえば、やはり紅葉。
なかでも東福寺は格別だ。
あざやかな赤や黄色が境内を染め上げ、まるで絵巻物の中に迷い込んだような気分になる。
紅葉の名所として知られるこの寺には、何度か足を運んだが、いつも人でいっぱいだ。
特に見頃の時期は、メインの通天橋まで辿り着くのに一時間半もかかったことがある。
それでも、待った甲斐は十分にあった。

感動・・感動!!

橋の上から見下ろす渓谷は、まさに紅葉の海。赤、黄、橙といった原色が折り重なり、風に揺れるたびに色が波打つ。
秋風が頬をなでで、ひんやりとした空気が心地よく、自然と深呼吸したくなる。
喧騒の中にも静けさがあり、木々のざわめきが耳に優しい。
人々は皆、言葉少なにその美しさに見入っている。
別天地にいる気分で最高の気分転嫁になったのです。
皆さんも、一度は鑑賞されたら、感動しますよ。

秋篠寺の風雅な紅葉

もちろん、紅葉が美しい寺院は他にもある。奈良に目を向ければ、秋篠寺が思い浮かぶ。
こちらは東福寺のような華やかさはないが、風雅な趣がある。
境内には紅葉の木が数本だけ立っているが、その姿・形・色彩がなんとも品があり、静かなたたずまいの中に深い味わいを感じる。
苔むした庭と調和する紅葉の赤が、まるで古都の記憶を語っているようです。

永観堂も見逃せない

そしてもう一つ、京都の永観堂も見逃せない。
境内を埋め尽くすように広がる紅葉は、まさに「もみじの永観堂」の名にふさわしい。
放生池に映る紅葉や、石段を登った先にある多宝塔からの眺めは、まるで夢の中の風景のようです。
夕暮れ時、ライトアップされた紅葉が水面に揺れる様子は、言葉を失うほどの美しさがある。

東福寺の「圧巻」、秋篠寺の「余韻」、永観堂の「幻想」。
それぞれの紅葉が、秋という季節の多彩な表情を見せてくれるのです。

マコマコから一言

自然と接すれば、別天地の世界に身をおき、わき起こる感動が、心の栄養になり、かつストレスが癒されますよ。

紅葉はただ美しいだけじゃない。
心を整え、静かに満たしてくれます。
そんな秋の風景に会いに行きましょう。

文 夏目誠

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