「NASTA社」と夏目のライフイベント法を用いた 「宅配ストレス」に関する産学共同研究から

「NASTA社」と夏目のライフイベント法を用いた「宅配ストレス」に関する産学共同研究から

今回、東京にあるNASTA企業(株式会社ナスタ コンシューマー事業部)から依頼を受け、私が専門とするライフイベント法(最終ページで説明)も用いて産学共同研究をすることになりました。

最も現代的な「宅配ストレス」のストレス度と、対処法として「宅配ボックス」を設置することで、それが、どの程度減少するかの実験を行った。

1,000所帯を対象に行い、800名以上が有効回答だ。

ストレス点数が大幅に減少する結果が得られたので、以下に、同社が発表した内容を中心に報告します。

以下、2つをクリックなどしてください。
結果が見られますよ。

福岡市実証実験結果レポート特設ページ
URL:https://www.nasta.co.jp/smapo/survey/(外部リンク)

 

宅配クライシス解決プロジェクト 福岡市実証実験 宅配ボックス利用体験レポート(PDF)
URL:https://www.nasta.co.jp/smapo/wp-content/themes/nasta/pdf/report_1902.pdf(外部リンク)

宅配ストレス 宅配ボックス利用体験レポート

 
ライフイベント法の説明
今回用いたライフイベント法の説明 基準は「品物を注文した」が50点
私は今までにストレス測定法についてLife event methodを用いた研究を行い、その成果を数多く報告し、評価を得てきた(詳しくはホームページ記載のストレス点数を参照)。

ストレッサー(ストレスを引き起こす刺激など)の強度測定法としてライフイベント法(「配偶者の死」や「仕事上の大きなミス」などの「生活上の出来事」などのストレス度を主観的に判断するのでなく、客観性を持つようにした評価方法)である。

社会的再適応評価尺度(Social Readjustment Rating Scale)が代表的な方法で、高い評価を得ている。
多くの改良版もある。

創設者であるHolmesらは、5,000人の患者を対象として生活史を中心として過去10年間にわたる生活上の出来事を調査し、それに基づいて43項目のストレッサーからなる調査票を作成した。

それを用いて387人を対象に個人が感じるストレスの程度を結婚=50とし、これを基準に0から100点の間でそれぞれのストレッサーの強度を自己評点させ、対象者の各項目ごとの平均点を求め、ライフイベント得点とした。

点数が高得点であればあるほどストレス度が強い。

また、Holmesらは、体験したライフイベント得点の合計点数が高くなれば、疾患発症につながりやすいと報告した。

ライフイベント法は、現在までに1,000件(1975年以後で、400件を越える)を越える論文が報告されており、世界で高い評価を得、多くの追試や発展的研究がなされている。

ライフイベント法の利点として、多くの研究者は社会環境的、心理的ストレスへのばく露に対する客観的評価(主観的評価でない。多くの条件が共通した対象集団・・・・大学生や勤労者集団などが、ストレッサーをどの程度の強さに受け止めるかどうかの視点、すなわち、多数の対象者による評価を、性・年代別に点数の平均値から求めていく方法である)を重視するものであると報告している。

また、生活上の出来事は、他者の観察が可能で、独立して存在しており、かつ期間が限定されている事実関係の有無を問うものであるため、認知のゆがみ(対象者における物事の受け取り方のひずみ)が、他の方法に比べて、相対的に少ないとされている。

ライフイベント法の長所は点数で表示するので、わかりやすい。また、さまざまな比較がしやすい。

この記事を書いた人

natsumemakomako