対人ストレス対応へのヒント⑰

「スマイル仮面症候群」の恵子さんはーその1

今回からは多くの若い女性にみられます『スマイル仮面症候群(夏目が命名)』について、3回に分け説明します。

ツラサを訴えるときも笑顔!

ストレス点数の夏目 スマイル仮面症候群

恵子さん(仮称)は24歳の女性です。
6月に女性主任との対人関係がうまくいかず、悩む。友人にも相談しましたが、発散できないのです。

「対人葛藤」を主訴に相談に来ました。
「大山主任はカタイ表情で、キツイ言い方をします。私を叱ります。認めてくれないのです…」

「私も努力はしているが、ある案件がうまくいかない。緊張が続きます。毎日が地獄。しんどいの…」
「皆に分かってほしい」
と訴えます。

彼女は最後に「みんなが私を受け入れ、認め、評価してほしい。」と言います。
「自己愛が強い」人です。
なぜなら皆が認めるっていうことは、ほとんどないからです。

反面、過敏な性格です。
「ネクラ」と思われたくない気持ちが強い。
私は彼女の訴えや気持ちを受容しながら聞いていきました。

ふと見ると、深刻な愁訴ですが笑顔ですよ。
私は「辛いよね。しんどいでしょうね。そう言っている恵子さん、笑顔で話してますよ、どうして?」と問いかけました。

彼女は「エーッ、先生、私、笑顔ですか!!しんどいのに。わからなかった・・・」と驚く。

バイトで学んだ笑顔の作り方

ストレス点数の夏目 スマイル仮面症候群

恵子さんは学生時代、アルバイトで店長から「女性のスマイルは接客の基本。売り上げ増加につながるよ」と言われ、「みんなで必死に練習しましたよ」と語ります。
愛らしく、初々しいスマイルは好評。
売り上げ増加に結びついたのです。
成功体験ですよ。

就職面接でも「面接官はおじさんが多いですね。スマイル、スマイルでいけば何とかなります」と実行。
希望の会社に入社できました。
営業職として働いています。
しかし笑顔を演じ続けているうちに「つくり笑顔」と「素顔」の区別ができなくなっています。

「スマイル仮面」だ!!

恵子さんは、私が提唱した『スマイル仮面症候群』の人ですよ。
職場で、みんなに評価されたいから笑顔、明るさを演じます。
また、仕事がうまくいかない時もスマイルで防衛しますよ。
それが常態になり、素顔との区別ができなくなった人を言います。
 
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