対人ストレス対応へのヒント⑬

傷つくのが当り前⇒「ヤマアラシジレンマ」からひも解く

ヤマアラシジレンマ

抱き合い温いが棘・トゲが刺さり痛い

対人関係を考えるキーワードは精神分析創始者であるフロイト(ドイツの医師)が提唱した「ヤマアラシジレンマ(慶応大の小此木博士が日本に紹介)」にあります。

イメージしてください。
図に示したように、ある冬の寒い夜に、ヤマアラシが2匹、凍えつくような寒風の中にいた。
「寒いよ!寒い、凍えてしまう」。
そこで2匹のヤマアラシはどうしたか?

もちろん近寄り抱きあった。お互いの体温で温もったのですよ。
しかし棘が、お互いを刺す。
すごく痛いので離れる。

だが寒い。

また抱き合う。

前よりはだきあう部分は減る。

しかし痛いので離れる。

そうなると寒い

試行錯誤で適度な抱き合いへ…”とげ”が人のエゴだ!!

また、抱き合うが半分くらいの接触だ。

このように試行錯誤を繰り返し、程よくあたたかいが、痛みも少ない距離を見つけていく。

上記のは人間が持っている「自我、エゴイズム・わがまま」と言える。

対人関係は傷つくのが当然だ!!ほどよい距離を

親しくなればなるほど心地は良いが、エゴイズム(わがまま)が出るのですね。

「対人関係づくり」はヤマアラシのように、親しみを感じながら、自我が強く出ない距離を見つけていく点にあります。

すなわち対人関係は「接近・接触・離れる」の繰り返しの中で作られていく。

フロイトは「人と人とのかかわり」において、常にこうした「葛藤と傷つけ合いがあり、この傷つけ合いをどう乗り越えていくかが人間関係の基本」と語っている。

傷つく必然性を説いている点に注目してほしい。